お風呂のシャワーを出しっぱなしにしていると、突然冷たい水に変わってしまう。この「シャワー 出しっぱなし 水になる」という現象は、特に瞬間式の給湯器をご利用のご家庭でよく起こりがちです。瞬間式給湯器は、水道水を流しながらその場で加熱してお湯を作るタイプですが、その特性ゆえに起こる問題点があります。 瞬間式給湯器が冷たくなる主な理由は、給湯能力の限界を超えてお湯を要求しているからです。給湯器には「号数」という能力を示す指標があり、これは1分間に供給できるお湯の量(リットル)を表します。例えば、24号の給湯器であれば、1分間に24リットルのお湯を供給できます。シャワーの蛇口を全開にしたり、同時に複数の箇所でお湯を使ったりすると、この号数で定められた供給量を超えてしまい、加熱が追いつかなくなって水が出てしまうのです。 この問題を解決するためには、まずシャワーの「水量」を調整することが重要です。蛇口を全開にするのではなく、少し絞って水量を減らすことで、給湯器が効率的に加熱できるようになります。特に冬場は、水道水の温度が低いため、同じ水量でもより多くの熱量が必要となり、冷たくなりやすい傾向があります。 次に、同時にお湯を使うことを避ける工夫も有効です。シャワー中は、台所での洗い物や洗濯機のお湯張りを控えるなど、給湯器への負荷を減らすようにしましょう。もし家族でシャワーを使う場合は、時間をずらすなどの配慮も必要です。 これらの対策を試しても改善しない場合は、給湯器の老朽化や故障、あるいはそもそもの号数が家族の生活スタイルに合っていない可能性も考えられます。その場合は、専門業者に相談し、点検や給湯器の交換を検討することが賢明です。