お風呂場からの水漏れは、床下にまで及ぶと深刻な問題を引き起こします。気付かないうちに建物の構造材を腐食させ、シロアリ発生の原因となることもあるため、早期発見と適切な対処が非常に重要です。しかし、いざ修理となると、どれくらいの費用がかかるのか不安に感じる方も多いでしょう。ここでは、お風呂の床下水漏れ修理にかかる費用の目安と、その内訳について解説します。 まず、水漏れの原因特定にかかる費用です。これは調査費として計上され、専門業者による点検で漏水箇所を特定します。内視鏡や音響探知機など特殊な機材を使用する場合もあり、数万円程度が相場となります。原因が特定できなければ修理もできませんから、これは必須の工程です。 次に、具体的な修理作業の費用です。水漏れの原因がお風呂の給水管や排水管の破損であれば、その配管の交換や補修が必要となります。床下での作業となるため、床材の一部や土台を解体・復旧する費用も発生します。床下の湿気や腐食が進んでいる場合は、防腐処理や乾燥作業、場合によっては構造材の交換も必要となり、費用は数十万円から場合によっては百万円を超えることもあります。特に、浴槽本体からの漏水や、ユニットバスの設置不良が原因である場合、浴槽の交換やユニットバス全体の改修が必要となり、大規模な工事となる可能性もあります。 さらに、床下の損傷が激しい場合は、床材の張り替えや基礎の補修といった付帯工事の費用も発生します。また、シロアリ被害が確認されれば、その駆除費用も別途必要になります。これらの費用は状況によって大きく変動するため、見積もりを複数社から取得し、詳細な内訳を確認することが重要です。早期発見で被害を最小限に抑え、費用を抑えるためにも、日頃からお風呂場の異変には注意を払うようにしましょう。